地方の中小企業が長期インターンシップ受け入れ体制を整えるために重視してほしい3つのポイント。
新卒採用において、地方の中小企業は、大手企業に比べ自社の魅力や特色を学生に伝えることが難しく、学生の関心や志望度を高めることがなかなかできないという企業も多いのではないでしょうか。その結果、優秀な人財を確保することができず、経営や事業の発展に支障をきたしているという企業も少なくないと思います。
そこで、地方の中小企業が新卒採用において有利になるためには、長期インターンシップを導入することが効果的だと考えています。長期インターンシップとは、学生が企業で数ヶ月から半年以上にわたって仕事を体験すること。長期インターンシップでは、学生と企業がお互いに深く理解し、将来のパートナーとしての関係を築くことができます。
そこで今回は、地方の中小企業が長期インターンシップを受け入れるための体制やプログラムについて重要なポイントを3つご紹介します。
①インターンシップのプログラムを工夫すること
地方の中小企業は、大手企業に比べて知名度が低く、学生からの応募が少ない傾向があります。そのため、インターンシップのプログラムを工夫することが必要です。
例えば、社会課題の解決に取り組むプログラムを打ち出すことで、学生の興味を引き付けることができます。また、学生が自社製品やサービスに興味を持ってもらえない場合は、第三者からアドバイスをもらう、もしくは、フラットな視点を持つ学生に自社製品・サービスの新しい可能性を探してもらうというプログラムを企画することも有効です。
知名度の低くて応募が集まらないという課題についてはこちらの記事も参考にしてください▼
②企業のビジョン・ミッションを明確に伝えること
学生は、企業のビジョン・ミッションに共感することが入社の決め手になることがあります。そのため、地方の中小企業は、ビジョン・ミッションを明確に伝えることが重要です。また、ビジョン・ミッションを語る際には、経営者自らが語ることが望ましいです。ビジョン・ミッションを明確に伝えることで、インターン生が企業の目的や方向性を共有し、一体感を持って働くことができます。
しかしビジョン・ミッションを明確に伝えることには、以下のような課題があります。
- 抽象的な表現が多いため、インターン生にとって理解しづらい場合がある。
- ビジョン・ミッションを伝える方法は、人によって異なるため、インターン生の背景や経験に合わせた伝え方が必要。
- ビジョン・ミッションを伝えた後も、インターン生に浸透しない場合がある。
これらの課題に対して、以下のような対策を行いましょう。
【具体的な表現】
ビジョン・ミッションを具体的な表現にすることで、インターン生が理解しやすくなります。例えば、ビジョン・ミッションをストーリー仕立てにすることで、インターン生が共感しやすくなります。
【伝え方の統一】
ビジョン・ミッションを伝える際には、伝え方を統一することが重要です。ビジョン・ミッションを伝えるトレーニングを行うことで、インターン生が一体感を持って働くことができます。
【浸透のための取り組み】
ビジョン・ミッションを浸透させるためには、インターン生がビジョン・ミッションを理解し、共感することが必要です。そのため、ビジョン・ミッションを浸透させるための取り組みを行うことが重要です。例えば、ビジョン・ミッションを社内の看板やパンフレットに掲載することで、インターン生が目にする機会を増やすことができます。
③経営者・社員の参加
地方の中小企業においては、経営者・社員の参加が不可欠です。経営者自らがビジョン・ミッション、そして仕事への姿勢や想いを語ることで、学生からの共感を得ることができます。また、インターンシップ・プログラムを通じて、学生の仕事ぶりを自分の目で確かめられる利点もあります。若手社員の協力も重要です。
経営者のやるべきことについては、こちらの記事も参考にしてください▼
以上の3つのポイントを踏まえ、長期インターンシップを受け入れるための体制やプログラムを構築しましょう。そして学生と企業がお互いに深く理解し、将来のパートナーとしての関係を築いていきましょう。