近年インターンシップは当たり前になってきており、実施する企業もかなり多くなっています。キャリタスリサーチの調査結果によると、2023年卒学生を対象にした企業の実施率については68.8％と、10年前と比較すると約3倍です。
特に注目されているのが「長期インターンシップ」。長期インターンシップでは、学生と企業がお互いに深く理解し、将来のパートナーとしての関係を築くことができます。
しかし、成功するためには注意しなければならないポイントがあり、気を付けないと失敗してしまうこともあります。
今回は、そんな成功事例と失敗事例を紹介します。

まず、成功事例としては、以下のような企業が挙げられます。

【成功例・株式会社A】

株式会社Aは、ITサービスを提供する企業です。株式会社Aは、長期インターンシップを通して、学生に自社のビジョンやカルチャーを伝えるとともに、学生の能力や適性を見極めることに成功しました。

＜株式会社Aが学生に対して行った取り組み＞

■学生には、自分の興味やスキルに合わせて、様々なプロジェクトに参加する機会を与えました。学生は、自分の得意分野や好きな分野で仕事をすることができ、やりがいや楽しさを感じることができました。
■学生に、定期的にフィードバックやアドバイスを行いました。学生は、自分の成果や課題について客観的に評価され、改善点や成長点を知ることができました。
■学生には、社員との交流やコミュニケーションを促しました。学生は、社員と一緒にランチや飲み会に参加することで、社員の人柄や仕事ぶりを知ることができました。また、社員は、学生に対して親切に接し、教えることや学ぶことができました。
■学生に、自社のビジョンやカルチャーを伝えました。学生は、自社の目指す方向や価値観を理解することで、自社に対する信頼や愛着を感じることができました。

＜結果＞
株式会社Aは、長期インターンシップを通して、学生と企業のマッチングを高めることに成功。その結果、長期インターンシップに参加した学生のうち、約80%が正社員として入社することを決めました。

この事例から、長期インターンシップを成功させるためには、学生を尊重し、サポートし、育成するという姿勢が必要ということがわかります。

次に、失敗事例としては、以下のような企業が挙げられます。

【失敗例・株式会社B】

株式会社Bは、飲食業を営む企業です。株式会社Bは、長期インターンシップを通して、学生に自社のサービスや商品を宣伝することに失敗してしまいした。

＜株式会社Bが学生に対して行った取り組み＞

■学生には、自社の店舗で働くことを強制しました。学生は、自分の興味やスキルとは関係なく、ホールやキッチンでの接客や調理をすることになり、仕事に対するやりがいや楽しさを感じることができませんでした。
■学生に、適切な教育や指導を行いませんでした。学生は、仕事のやり方やルールを十分に教えられず、自分で試行錯誤することになりました。そのため学生は、仕事に対する不安やストレスを感じました。
■学生には、社員との交流やコミュニケーションをとる機会を与えませんでした。学生は、社員と一緒にランチや飲み会に参加することができず、社員の人柄や仕事ぶりを知ることができませんでした。また、社員は、学生に対して冷たく接していたため、学生は学ぶことができませんでした。
■学生に、自社のサービスや商品について説明しませんでした。学生は、自社の提供する価値や魅力を理解することができず、自社に対する信頼や愛着を感じることができませんでした。

＜結果＞
株式会社Bは、長期インターンシップを通して、学生と企業のマッチングを低下させることになりました。その結果、長期インターンシップに参加した学生のうち、約90%が正社員として入社することを断りました。

この事例から、学生を見下し、放置し、利用するという姿勢は、長期インターンシップの失敗に繋がることがわかります。

以上、長期インターンシップの成功事例と失敗事例を紹介しました。
長期インターンシップが学生と企業の双方にとって有意義な経験になるよう、企業側は学生を尊重し、サポートし、育成するという姿勢を持って取り組んでいきましょう。

長期インターンシップについてはこちらの記事でも詳しくご紹介しています▼