“働きやすさ”どうすれば伝わる? 意見が言いやすい職場の雰囲気や、若手評価を感じる実体験を盛り込んだ内容が好印象
近年の会社説明会や採用面接での学生からの質問事項では、仕事の「やりがい」よりも「働きやすさ」に関するものが増えているそうです。
事前に学生が企業研究するであろう採用ホームページでも、働きやすさが伝わるような内容を盛り込むことがポイントになってくるのではないでしょうか。
では、学生が感じる働きやすさって具体的にどんな内容なのでしょう。
そこで今回は、実際に学生が働きやすそうと感じた採用ホームページの内容をいくつかご紹介します。
意見が言いやすい職場の雰囲気や、若手でも評価がしっかりされていると感じる実体験を盛り込んだ内容が好印象
例1:質問内容に工夫
□動画で本音を語る若手社員【日清食品ホールディングス】
若手社員10人がいくつかの質問に対して生の声で答えている動画での社員紹介。
具体的な仕事のことだけでなく、プライベートな部分も語っています。
例えば、社風、ライバルについて、野望、失敗談、仕事の辛さ、休日の過ごし方など。
その中で「会社への文句」という質問に対して素直に答えている社員の様子から、学生はきっと意見を言いやすい職場の雰囲気だと感じていました。
例2:実体験を盛り込んだ内容で説得力を出す
□先輩社員が語る姿を映したコンセプトムービー【タカラトミー】
こちらも動画での社員紹介。
3人の社員が自らの声で仕事の内容や魅力、学生へのメッセージを話しています。
話の内容から、人間関係のよさそうな社風と若手でも意見を言える環境があることが学生へ伝わっています。
その中でも、実体験をもとに若手の意見を大切にしてくれる職場であることが語られているシーンに、学生は説得力を感じていました。
例3:制度そのものに会社の姿勢が表れている
□社員全員参加の「一万改善プロジェクト」【リスペクト】
リスペクトで行われている「一万改善プロジェクト」は、新人もベテランも関係なく、誰もが意見できる仕組みを作ろうという考えから生まれたものだそう。
このプロジェクトに関わる社員や、意見を出して会社組織を変えた社員の紹介も載っています。
まさにこのプロジェクトの存在自体が意見を言える環境を表しており、社員全員の声を大切にしている会社の姿勢に、学生は魅力を感じていました。
例4:社員の関係性の良さを実例とともに紹介
□チーム内での役割や職場の様子を紹介する「チームワーク」【三菱東京UFJ銀行】
ある支店の窓口で働く女性行員を中心に、そのチーム内の仕事内容や行員同士の関係性を紹介。
その女性行員に対して先輩や後輩からのメッセージも書かれています。
風通しの良い職場環境であることが語られていたり、仲間のいいところを見つけて仕事をする関係性が見られたりすることから、学生は職場の人間関係の良さを感じていました。
「風通しがいい」「意見も言いやすい」と一言でいっても、学生はピンとこないかもしれません。
福利厚生制度名がたくさん載っていても、実際にその制度はどのように運用されているの? と疑問に思うところがあるのも現実です。
もちろん、働きやすいかどうかは人の価値観によって左右される部分はありますが、学生が気になりそうな質問に実際の社員の口から率直に語られていたり、実体験を盛り込んで紹介されたりして、よりイメージしやすくすると、学生への伝わり方も変わってきそうですよ。