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人と人の絆を残した『深川医療器株式会社 60周年誌』

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広島市西区に本社を置き、車いすのオーダーメード、医療・福祉用具の販売、介護保険による福祉用具のレンタル、住宅改修等を行う深川医療器株式会社様の60周年記念誌を制作させていただきました。

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周年誌制作のきっかけを教えてください。

だいたい創業58年のころに、『あ、そろそろ60周年だ』と気づいて、何かしなければ、と。50周年の時は本社移転とかもあったり、40周年とかも社員や関係者で集まったり、10年刻みで色々してはいました。ただ、60周年は特別。後付けかもしれませんが、60年って人間で例えると還暦です。赤ちゃんに戻る。ここで一度会社の歴史をまとめてみるものいいんじゃないかなと思ったんです。

どういった目的を持って制作しましたか?

一番は私自身が、これまで創業者(祖父)や二代目(父)が何をやってきたのか知りたかったというのはあります。そして、それを今いる社員さんに知ってほしかったですし、読んでもらって歴史を感じてもらって「働いていてよかった」と思ってもらえたら嬉しいなと思いました。

ご自身が会社の歴史を知りたい、というのは大きかったんですね。

そうですね。おそらく私のような会社を継いだ立場の人は、そんな風に思っている方が多いんじゃないですかね。継いだ人のほうが記念誌を作りたいのでは。創業の話をやっぱり知りたいですからね。会長(当時代表取締役社長)へのインタビューやOB座談会のページなど、実際に作ってみて全然知らない話もいっぱいあって、驚きも多かったです。

社員さんの反応はいかがでしたか?

「立派ですね!」とか「すごい」とかいい反応が多かったです。「ちゃんとしているように〝見える〟!」なんて言う社員さんもいました(笑)歴史がある会社だということを認識してもらえたと思います。もちろん、興味のない人もいるでしょうし、最終的にどう感じるかはその人次第ですが、弊社ではみんな前向きに捉えてくれました。

他にもいい効果はありましたか?

社員のことで言うと、私含めて9名で編集委員会で制作したんですが、やはりそのメンバーは今も会社でがんばってくれていますね。一緒に会社の歴史を振り返り、編纂していくことで、自然と愛社精神も高まっていくんだと思います。また、新入社員の入社後の研修で、この記念誌を使って自分の会社が何をやっているかを説明してますね。ある種弊社のテキストです。あと、取引先に配ったんですが、あるお客様が相当熟読してくれたようで。元々弊社の担当者のファンでいてくれていたんですが、記念誌を読んで、よりその担当者、弊社を好きになってくれたみたいです。記念誌ってそんな人と人の絆をより強くするツールでもありますよね。

お気に入りのページはありますか?

先述の会長(当時社長)が語っているページは良いですね。歴史を振り返れたことが本当に良かった。もちろん、知っていることもあったけど、〝文字に残すこと〟に意義があります。これはさすがに自社では出来ない。プロの制作会社、ライターさんだからこそ作れるコンテンツだと思います。他にも出版社のメディアジョンさんならでは提案で作ったページもたくさんあり、読みやすい1冊になっていますよ。

どのような手順で記念誌を作っていきましたか?

いざ記念誌を作ろうと決意しても、そのプロセスが全く想像ができない。制作期間はどのくらいなのか。作るのにどれくらい費用がかかるのか。見本も手に入らない。そもそも業者の選び方がわからない。ネットで検索もしましたが、そんな詳しい情報は出てこないので、『ではお願いします』とはなかなかならない。そんな中で元々つながりのあったメディアジョンさんに、どのくらいのスケジュール感なのかをご提示してもらったり、見積りや見本を用意してもらったりして、プロジェクトをスタートさせることができました。やはり近くいる、すぐ相談できる、見本を見せてくれる、というのは大きかったです。決して安いものではないですし、信頼関係も必要ですから、その業者を元々知っているかは大切だと感じます。

不安な点や苦労した点はありましたか?

どのくらい時間がかかるのかが一番ネックでした。最終的に考え始めて、情報収集したりして1年、制作に1年くらいでしたが、ロードマップがないと不安ですね。メディアジョンさんと話してまずそれを知れたのは良かったです。

苦労した点はあまりなかったですが、強いて言えば、写真を集めるのが大変でしたね。実家の倉庫をひっぱりだして探しました。あれはきちんと整理しておくべきですね(笑)

最後にこれから記念誌制作を検討されている方にメッセージをお願いします。            

我々の60周年誌は、決して『こんなにも続いてすごいでしょ』と歴史を誇示するものではなく、『ここまできたのは読んでくれている皆様のお蔭です』という感謝の気持ちを伝える1冊だと思っています。我々が作るのではなく、“作らせていただいた”という気持ちを持っています。そういう意味でも作ってよかった。

ただなんとなくあって、いずれは風化する記憶を、冷凍保存していつでも見ることができるようにするツールが記念誌。決して即効性があるわけではないですし、作ったからこうなる、という形を示せるものではない、実際コスパもわからない。ただ、やらないよりはやったほうがいい。時代も風の時代。ものよりも心。心に刺さるものとして記念誌は価値があります。

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