想いを手紙で伝えるーー高木デルタ化工株式会社50周年記念誌『人徳は萬年薫る』

業種

その他

エリア

広島

出版概要

高木デルタ化工50周年記念誌「人徳は萬年薫る」

著者 高木デルタ化工株式会社
ジャンル 記念・周年誌 企業ブランディング

船越に本社をかまえる高木デルタ化工様の50周年記念誌を作成しました。記念誌としてはめずらしく、手紙形式を採用しており、関わりのあるさまざまな方に筆を執っていただきました。納品後のヒアリングでは、「ルーツを知ることができたし、志や思いを形に残すことができた」というお声もいただきました。

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歴史を振り返るだけではなく、会長(創業者)への手紙、という形で、社の歩みを支えた12名の方からご寄稿いただきました。小説風の文字組でエディトリアルな1冊を目指し、「見る」のではなく、「読む」ことにこだわり、作家でもある編集者・清水浩司氏にも携わっていただき情感たっぷりの1冊が完成。「記念誌を作りたいが、写真がほとんどない、会長しか歴史を知らない」という高木社長からのご相談から始まったプロジェクト。

まずは〝創業者である会長の記憶の棚卸〟からスタートしませんかとご提案しました。ロングのインタビューを敢行し、歴史・年表を整理。その上で記念誌の形・コンテンツを考えていきました。会社の歴史を振り返るのはもちろんですが、「ここまでやってきた父に何か残したい」という社長の言葉にこそが本質であると捉え、編集者と企画。行きついたコンセプトは会長への「感謝の手紙」でした。

作成者インタビュー 代表取締役 高木聰毅様

―社史を作ろうと思ったきっかけを教えてください。

もともと会社の歴史をまとめておかないと、思っていました。ある製造業の会社の周年社史を拝見して「これはすごい、かっこいい」と思い、具体的に動いてみようと思いました。

―どのようなプロセスで社史を作成されたのですか。

弊社には記録や写真がほとんどなかったので、創業者である父(会長)の記憶が頼りです。そこでザメディアジョンさんにお願いして、会長へのインタビューを実施していただきました。会社の沿革をまとめ、さらには会長挨拶として、50 周年を迎えての挨拶文を作成しました。その後、それらの資料をもとにどんな社史を作っていていくかを協議し、「手紙」という形で作っていくこととなりました。

―出来栄えはいかがですか。

色んな人から「すごい」と言ってもらえて嬉しいです。いいものができた、と自信を持って言えます。適当に扱われたくない、と思えるくらい愛着がありますね。あと、タイトルが本当に良かったです。父が大切にしている言葉。最後にここに辿り着けて良かった。

―作ってみての心境の変化や感想を教えてください。

今社長になって約15年ですが、製造業は今が転換期だと感じています。本業が全部なくなることはないですが、少しずつ内容が変わっている。コロナもあり、自分自身このまま社長をやっていていいのだろうか、すごくもがいた時期でもあります。そんな中で、過去のことが全部書いてあるものを作れた、ルーツを知ることができたというのは大変意義深いことだと思います。大げさに言えば、一つの区切りをつけて、未来に向けて踏み出せた。新しい高木デルタの出発点かもしれません。

―社史制作を検討されている方に一言お願いします。

私は社史を作ることで、この先50年に向けてやるべきことがはっきりしました。それは歴史を知ることができたから。もし会長が亡くなっていたら、30年くらい歴史が失われていた・・・そう思うと恐いですね。もし社史制作を検討されているなら、後悔しないためにもすぐに動き始めることが大切かなと思います。

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