事業内容 | 小麦粉、ふすま、各種プレミックス製造販売、そば粉、素麺、油脂、食品調味料、添加物販売、製菓・製パン・製麺・材料販売 |
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設立 | 昭和23年1月7日 |
資本金 | 4000万円 |
売上高 | 31億2953万円(2021年度) |
会社サイト | https://www.odazo.jp/ |
課題
岡山県倉敷市に本社がある小田象製粉様。さまざまな品種の小麦を、自社で粉砕・ブレンドして高品質な小麦粉を製造し、製麺業者、洋菓子店、ベーカリーなど全国の多数のお取引様に販売する会社です。
新卒採用を始める前は、中途採用だけ行っており平均年齢47歳くらいでした。2006年ごろに前社長が、小山昇氏が社長を務める株式会社武蔵野が行っている実践経営塾に参加。そこで当時講演をしていたザメディアジョン創業者・山近義幸の「会社を成長させるためには新卒採用が必要だ、若い人財が重要になる」という話を聞いて、新卒採用に取りかかろうと決意したそうです。そこから数年、ザメディアジョンが新卒採用のサポートをさせていただき、その後は独自で採用活動をやられていました。
しかし正社員30人程度の会社なので、採用担当者に人員が割けず、他業務との兼任で行うため時間もなかなか取れていない状況でした。「このままでは会社の成長が見えない」と考えるようになり、再びザメディアジョンHRが新卒採用のサポートをさせていただくことになりました。
施策
人事部はなく採用のみの担当者を置くことは難しいため、採用戦略の策定から母集団の形成、会社説明会・面接の運営など採用活動全般をザメディアジョンHRが代行しました。
新卒学生とのジェネレーションギャップの不安も抱えていらっしゃったので、細かいコミュニケーションは、採用コンサルタントが間に入ってフォローしながら進めました。
武蔵野の経営実践塾は、ザメディアジョンHRも受けているため、小田象製粉様が会社を強くするために取り組んでいる環境整備や経営理念の浸透などの理解はスムーズ。会社の特徴や魅力、ビジョンを中心に、よりわかりやすく学生に伝えていきました。
採用ホームページも制作し、そこでは新卒採用社員と中途採用社員の両方を紹介。月に1~2件は問い合わせが入っているそうです。
成果
新入社員が毎年入ったことで平均年齢も10歳くらい下がり、会社を活性化することに成功しました。いい意味で会社が新陳代謝できているとのこと。
素直な新卒が増えることで、環境整備や経営理念などの浸透も早く、スムーズに進んだそう。
またコロナ禍で、製粉業界全体では売り上げが下がる企業が多い中、小田象製粉様は若い力で乗り越え、売り上げを伸ばしています。
そして、若い人が入ることで新企画への対応やデジタルマーケティングへの取り組みもスピード感がアップ。SNSの運用も進め、東京からの問い合わせがかなり入るようになったとのこと。2023年3月に東京に営業所を開設することが決まったそうです。
小田象製粉株式会社
代表取締役社長 小田眞司氏
プロフィール=岡山県倉敷市出身
大正13年に小売商として先代が「小田象商店」を始め、昭和23年に製粉業に転業し、社名を「小田象製粉」に変更して創業。6代目社長となる小田眞司社長は2014年に就任しました。就任1年後の2015年にプレミアムブランド「ZOO」を開発。このZOOブランドは、添加物なしなのに、しっとりとした食感が長続きする機能性小麦粉として全国で注目される商品となりました。岡山県に本社がある白十字、キムラヤ、カバヤ食品などをはじめ、数年前からはアンデルセングループの旗艦店「広島アンデルセン」でも使われている商品です。
新卒採用に初挑戦したのは、2006年ごろ。5代目社長のときにスタートしました。若い社員が入るようになったことで、いまでは社員の平均年齢が10歳くらい下がり、デジタルマーケティングへの取り組みも一気に加速。2023年3月には東京営業所の開設も決まりました。コロナ禍で、製粉業界全体では売り上げが下がるところが多い中、小田象製粉は順調に売り上げを伸ばしています。
今回、こうした成長を続けている6代目小田社長に話を聞いてみました。
前社長が、経営者向け勉強会に参加したとき、当時ザメディアジョンの社長だった山近さん(現・創設者)と出会ったのがきっかけですね。 そのころ、小田象製粉では中途採用しかしていませんでした。新卒採用をするという考えはまったくなく、社内の平均年齢も47歳くらいだったと思います。勉強会の講師の方や山近さんから「新卒採用しないと会社は成長しない」というお話を聞き、このままでは会社は伸びないと感じ、会社を新陳代謝させていきたいという思いから新卒採用をスタートすることにしました。
最初の数年間はザメディアジョン(※当時は採用サポート事業部が分社化しておらず、社名はザメディアジョンでした)にサポートを受けながら取り組み、その後も自社独自での新卒採用活動は続けていました。私が社長を引き継いだときも、もちろん当たり前のように新卒採用には取り組んでいましたが、やっぱりなかなかうまくいかないこともありましたね。
小田象製粉は社員30名ほどの会社で、人事部はありません。採用活動に関しても、総務経理を合わせて2名の社員でやっている状態なので、新卒採用の知識や経験、学生とのコミュニケーションも素人のようなもの。力量も含めて、時間もないような状態でした。このままでは会社が成長する未来が見えない。それなら、いわゆる外部の人事部のようなカタチでお願いしたほうがいいのではないかと考えて、ザメディアジョンHRに依頼することにしました。
社長を引き継ぐ少し前から私も前社長と同じ勉強会に参加しています。ザメディアジョンHRさんも一緒に学んでいましたので弊社の「環境整備」や「経営計画書」、「経営理念の浸透」とは何なのか、その取り組みの意味などをスムーズに理解してくれると思ったからです。その部分をきちんと理解していただけると、自社の特徴も上手にしっかり学生に伝えてくれるだろうと思っていましたので、シンプルに丸投げでお願いさせてもらいました。
小田象製粉のことをよくわかってくれているので、話が早くてよかったです。上記のような経営の取り組みだけでなく、特殊な弊社の事業内容も深く学んで理解してくれました。会社説明会や面接の運営、学生さんとのやりとりなど、しっかりやっていただけるのでとても助かっています。特に、学生さんとの細かいコミュニケーションは、ジェネレーションギャップもあるので、そこを採用コンサルタントの社員さんが上手に間に入ってくれて、会社の考え方や方針をうまく伝えてくれました。そのおかげで学生とのコミュニケーションもとれているのがありがたいですね。
採用ホームページも制作していただきましたが、中途採用に関しても毎月1~2件の問い合わせがあります。
新卒採用を始めたころに比べて、社内の平均年齢が10歳くらい下がりました。いい意味で新陳代謝ができて、会社が若返りました。会社の経営理念やビジョンの理解もスムーズです。
そして、なにか新しい取り組みをしようとしたとき、若い人にお願いした方が、スピード感が違います。売り上げを伸ばしてきた背景には、新卒社員の存在が大きいです。新しい企画、マーケティングにも、若い人が入ることでSNSの上手な使い方の理解も早く、いいプロモーション活動ができています。
製粉業としては2023年4月から77期に入り、小田象商店から考えると2024年に100周年を迎えます。これまでは、中国地方と一部関西地域を中心に営業展開してきましたが、2023年3月16日には新たに東京の営業所を開設します。
東京に支社を開設しようと考えたのは、マーケティングに力を入れる中で、近年東京からのサンプル依頼がかなり増えたためです。ここは攻めてみようと、東京進出を決断しました。
いま入社1年目の新卒社員が広報・マーケティング、展示会出展などを担当してくれています。デジタルマーケティングなどの新しい取り組みもやってくれているので、空中戦での営業活動を積極的にやっていくつもりです。
東京営業所の開設を皮切りに、首都圏に向けて当社の機能性小麦粉を集めた「ZOOブランド」の拡販をし、認知度を高めて、そこから全国へ広めていきたいですね。
ザメディアジョンHRは、採用に於けるコンサルティング、ブランディング及び制作をワンストップで対応することができます。採用でお困りの企業様はお気軽にこちらよりお問い合わせください。